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【2024年4月】全事業者ウェブアクセシビリティ義務化!SEOとの関連性は?

2024年41日に障害者差別解消法の改正内容が適用され、行政機関だけでなく民間事業者でも「合理的配慮の提供」が義務化されることとなりました。

 

障害を理由とする差別の解消の推進

国連の「障害者の権利に関する条約」の締結に向けた国内法制度の整備の一環として、全ての国民が、障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向け、障害を理由とする差別の解消を推進することを目的として、平成256月、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(いわゆる「障害者差別解消法」)が制定され、平成2841日から施行されました。

令和3年5月、同法は改正されました(令和3年法律第56号)。改正法は、令和6年4月1日から施行されます。

出典:内閣府ホームページ 障害を理由とする差別の解消の推進

 

今後、ホームページ担当者は「ウェブアクセシビリティ」についても知識を持っておく必要があります。
今回の記事では、ウェブアクセシビリティの概要と、SEOへの効果についてお話しします。

この記事は約6分で読めます。

ウェブアクセシビリティとは

ウェブアクセシビリティは、ウェブサイトやアプリがあらゆる人にとってアクセス可能で使いやすい状態になることを指します。つまり高齢者や障がい者など、心身の機能に関する制約や利用環境等に関係なく、すべてのユーザーがウェブ上の情報やサービスを利用できるようにすることを目指しています。

ウェブアクセシビリティに考慮したホームページ運営において重要なポイントをいくつかご紹介します。

画像と代替テキスト

適切な代替テキストを提供することは、視覚障がい者が画像を理解できない場合でも、そのコンテンツを理解できるようにするために極めて重要です。代替テキストは、画像の内容や意図を説明するテキストです。スクリーンリーダー(※1)を使用するユーザーや画像の読み込みに時間がかかる場合にも、代替テキストが表示されるため、ユーザーは何が表示されているかを正確に理解することができます。このような対応は、ウェブサイトのアクセシビリティを向上させ、視覚障がい者を含むすべてのユーザーがウェブコンテンツを完全に利用できるようにします。

(※1)スクリーンリーダー:視覚障がい者がコンピューターを使用する際に利用される補助技術の一種です。通常、コンピューターの画面に表示されるテキストや要素を音声合成や点字ディスプレイなどで読み上げたり、音声や振動などの方法で情報を伝えたりします。

 

タイトルと構造化されたコンテンツ

ページのタイトルと見出しの構造化は、ウェブアクセシビリティとユーザー体験の両方において重要です。適切な階層構造を持つことで、ユーザーはコンテンツの構造を理解しやすくなり、ページ全体の流れを把握しやすくなります。スクリーンリーダーを使用するユーザーにとっては特に重要で、見出しを利用してページをスキャンし、必要な情報に素早くアクセスすることができます。

 

キーボード操作によるサイトの利用

ウェブサイトのキーボード操作可能性は、ユーザーのアクセシビリティを向上させる重要な要素です。マウスが利用できないユーザーや、モビリティの制限を持つユーザーにとって、キーボードだけでサイトを操作できることが必須です。これにより、ユーザーはページ間を移動したり、リンクをクリックしたり、フォームを入力したりすることが容易になります。
キーボードフォーカス(※2)やショートカットキーの適切な実装は、ウェブサイトのアクセシビリティを向上させ、より多くの人々がウェブコンテンツにアクセスできるようにします。

(※2)キーボードフォーカス:ウェブページ上でユーザーがキーボードを使って操作した際に、どの要素が選択されているかを示す機能です。

 

カラーコントラストとフォントサイズ

適切なカラーコントラストとフォントサイズの設定は、ウェブサイトのアクセシビリティを向上させます。高いコントラストは、視覚障がいや高齢者のユーザーがテキストを読みやすくし、テキストの読みやすさは、フォントサイズの適切な調整によって保たれます。これにより、すべてのユーザーがウェブサイト上のテキストを明確に読み取ることができ、情報へのアクセスが向上します。

 

テストとフィードバックの取得

定期的なアクセシビリティテストとユーザーからのフィードバックの収集は、ウェブサイトのアクセシビリティを継続的に向上させるために不可欠です。テストによって問題が特定され、ユーザーのフィードバックによって実際の利用者の視点から問題が明らかになります。これにより、必要な改善点が明確になり、より使いやすいウェブサイトを提供できるようになります。

 

これらのポイントを考慮することで、ウェブアクセシビリティに配慮したホームページ運営が実現できます。

ウェブアクセシビリティとSEOとの関連性は

ウェブアクセシビリティに考慮したウェブサイトは、SEO(検索エンジン最適化)にも効果があります。なぜなら、ウェブアクセシビリティの取り組みは、検索エンジンのランキングに影響を与える要因として考慮されるからです。

その理由をいくつかご紹介します。

ユーザーエクスペリエンスの向上

ウェブアクセシビリティに配慮したウェブサイトは、使いやすいデザインと直感的に使えることを目指すため、ユーザーエクスペリエンス(※3)の向上にもつながります。
ユーザーエクスペリエンスの向上は、Google検索エンジンにとっても重要で、ユーザーが満足度の高いサイトに滞在することがランキングに影響を与える可能性があります。

(※3)ユーザーエクスペリエンス(User Experience、UX):ユーザーが製品やサービスを使用する際に感じる全体的な経験や印象のことを指します。これには、製品やサービスの使いやすさ、便利さ、満足度、感情などが含まれます。Webマーケティングを行う中で重要性の高い概念です。

 

低い離脱率と高い滞在時間

ウェブアクセシビリティの高いウェブサイトは、ユーザーが迅速に目的の情報にアクセスできるため、離脱率が低くなり、滞在時間が長くなる傾向があります。ユーザーが簡単に必要な情報を見つけられると、満足度が高まり、サイトから離れることが少なくなります。その結果、検索エンジンはサイトの品質や価値を高く評価し、ランキングを向上させる可能性があります。このようなポジティブなユーザーエクスペリエンスは、検索エンジン最適化の観点からも重要な要素となります。

 

モバイルフレンドリーなデザイン

モバイルフレンドリーなデザインは、ウェブアクセシビリティの向上にも役立ちます。モバイルフレンドリーなサイトは、画面サイズや解像度に合わせて自動的に調整され、ユーザーがモバイルデバイスからも快適にウェブサイトを閲覧できるようになります。これは、検索エンジンのアルゴリズムによって評価され、モバイル検索においてランクが向上する可能性が高まります。モバイルフレンドリーなデザインは、ユーザーエクスペリエンスの向上だけでなく、SEOの観点からも重要な要素となっています。

 

まとめ

ホームページ担当者はウェブアクセシビリティの重要性を理解し、適切な手法を用いてホームページを運用していく必要があると言えます。

SEO株式会社ではバリアフリーなデザインや適切なHTML記述など、ウェブアクセシビリティに配慮したホームページ制作を行なっております。現在ご運用中のホームページについて診断も行いますので、気になる点がございましたら、是非ご相談ください。

 

 

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