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AIを用いたコンテンツ生成 ~ツール紹介と注意点、SEOへの効果は?~

2022年11月に公開された「ChatGPT」。

それ以来、世間では人工知能(AI)の話題が尽きませんね。

チャットだけにのみならず、AIを利用した記事や画像作成、ついには国会での質問や自治体の仕事にまでAIが利用されているような状況です。

そんな中、ホームページの運営においても、AIの利用を検討しているサイトも出てきています。

今回は、そんなAIを利用したホームページのコンテンツ作成についてお話したいと思います。

 

この記事は約6分で読めます。

 

AIによるコンテンツ作成サービス・ツール

WordPressプラグイン「AI Engine」

WordPressには、AIを利用した記事作成プラグインはいくつもありますが、その中で「AI Engine」がお勧めです。

「AI Engine」は、コンテンツの生成だけでなく、画像作成からAIチャットボットをサイトに追加することも可能です。

記事は「文体」や「書き方の口調」なども設定できますので、サイトに合わせた文章が作れます。

 

MovableType.net 「AIタイトル提案機能」

WordPressの他にも、日本で人気のある「MovableType」。

こちらでは、クラウド(SaaS)版ですが、記事の本文からお好みのスタイルに合わせたタイトルを自動生成する機能がβ版として実装されました。

高機能CMSサービス「MovableType.net」、AIタイトル提案機能をベータ版として公開

  • 注目を集めるようなタイトル
  • 問いかけるようなタイトル
  • シンプルなタイトル
  • 説明的なタイトル
  • 夢のようなタイトル

などを指定できるようです。

MovableType.netをご利用の方はお試ししてみるといいかもしれません。

 

画像生成「Adobe Firefly」

こちらはアドビ社が公開したジェネレーティブのAIサービスで、登録して申請が許可されれば利用できます。

こちらもベータ版で、「プロンプト(命令文章)からオリジナル画像を生成」してくれます。

画像生成AIは以前からもあるにはあったのですが、「Firefly」の特徴は何といっても

著作権の問題がほぼなく、安心して使える

ことにあります。

画像生成AIはその画像データの素材の著作権関係がいまいちあやふやで、企業やサービス等個人以外での使用するのには慎重にならざるを得ませんでした。

しかし「Firefly」は最大手のストックフォト「Adobe Stock」から著作権者がAIの学習データに使用することを許諾した画像とオープン ライセンスの作品、著作権期限切れになっているコンテンツのみを使用し、著作権のトラブルを解消しています。

現在はβ版で制限がありますが、今後さらなる機能拡張とAdobe製品の組み込み・連携が予定されていますので、Adobe製品を利用されている方は要チェックです。

画像生成「Adobe Firefly」

 

BingのAIチャット

AIチャットと言えば、ChatCPTが有名ですね。Googleも「Bird」を発表していますが、まだテスト段階で、日本では使用できません。

そんな中、上記2つほど知られていませんが「Bing」もAIチャットサービスをリリースしています。

そして、「Bing」もAIチャットはホームページのコンテンツ生成ということでみれば現状最もおすすめしたいと思っています。

理由として以下が挙げられます。

  1. 回答のバリエーションが選べる
    アイデアや独創的な文章を作りたいなら「独創性」、説明等で正確・詳細な回答が欲しいときは「厳密」のように「会話スタイル」を変更することができます。
    一方のChatGPTには、回答方法を選択する機能はなく、ユーザー自身が質問の仕方を工夫したり、回答を調整する手間が大きいです。
    特に「独創性」のスタイルは同じような回答にならないため、ChatGPTよりはSEO的な効果が期待できそうです。

    「独創性」の場合

    「厳密」の場合

  2. 回答データの参照期間
    BingのAIチャットは、Bing検索技術を用いており、最新の情報データからチャット回答が可能です。
    ChatGPTの無料版では、現状2021年までのデータしか学習しないため、最新情報を含めた回答はできません。
  3. 利用料金
    BingのAIチャットでは、最新のGPT-4を搭載したAIチャットを無料で使用できます。
    対するChatGPTは、無料プランと有料プランに分かれており、GPT-4機能は月額20ドルの有料プランでなければ使用できません。
  4. 出典の確認
    BingのAIチャットでは、生成された回答のセッションごとにその出典情報を確認できます。
    ChatGPTが出力する回答文章では、出典情報を確認することができません。
    これは特にサイトコンテンツとして掲載する際、情報の内容によっては出典元の掲載なども必要になりますので、非常に便利且つ重要な機能と言えます。


BignAIチャットはこちらから。

 

サイトの「コンテンツ」としての利用における注意点

ここまで、AIによるコンテンツ生成ツールをご紹介しましたが、サイトコンテンツとして利用するには注意点が必要です。

特に、昨年発表されたGoogleのヘルプフルコンテンツアップデートにも絡みますが、Googleの推奨するサイトコンテンツに沿う形であるかどうかは、十分注意しましょう。

  • コンテンツは、人間(読み手)のためのものになっているか
    AIだとどうしても機械的な内容になりがちです。
    あくまでも「下書き」として捉え、言い回しや表現など、人間が書いたもので、読み手を意識したものにしましょう。
  • 書き手の価値・考え・経験等を付加しているか
    AIの回答のみだと「データの抽出」という形になり、そこにコンテンツとしてのオリジナリティ(書き手の価値・考え・経験)が無いものとなります。
    これはGoogleが最も懸念している要素の一つでもありますので、必ず独自の視点や意見などを入れるようにしましょう。
  • 作られた情報が、既存のユーザー層のためになっているか
    サイトのコンテンツとして利用する場合、「そのサイトの訪問者」を意識し、そのターゲットが「本当に欲している、必要としている内容かどうか」ということを意識した内容にしましょう。
    AIが作成する内容は、汎用的な回答も多いため、本当に掲載するサイトのターゲット層にピッタリ合っている内容かどうかを精査しましょう。
  • 実際の経験/体験等があるコンテンツ内容か
    AIは「○○ということが言われている、多い」など検索データの中からデータを抽出します。
    それをあたかも自サイトの中で自分の経験や体験等として紹介・記載するのはSEO的な評価としてマイナスの要因になりますので、避けましょう。

 

AI生成をベースにしたコンテンツのSEO効果は?

こちらは、弊社でも現在いくつかのサイト等で検証しています。

現時点での大まかな検証状況としては、「AI生成記事はSEO的に弱い傾向にある」ということはある程度データとして出てきています。

しかし、細かい条件やサイトの形態にもよるところがありますので、まだ検証データとして不足しております。

検証データとして十分に整いましたら、本トピックス内でも傾向や分析結果として報告していきたいと思います。

 

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