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CVボタン設置してある?CV数を増やすデザインのポイント
コンバージョン(CV)とは、Webサイトやアプリでユーザーが目的の行動(購入・登録・問い合わせなど)を完了することを指します。WEBサイトやLP(ランディングページ)において、コンバージョンを増やすためには、コンバージョンボタンの設計が非常に重要です。ただ設置するだけではなく、サイトに合った適切なデザイン・配置・文言を工夫することで、ユーザーのアクションを促しやすくなります。今回は、コンバージョン数を増やすためのデザインのポイントを解説します。
コンバージョンを設定する際のポイント
まずはコンバージョンを設定する時に気を付けるべき点を確認しましょう。コンバージョンを設定する際のポイントを押さえておくと効果測定が容易になり、正しい改善が可能になります。
1.コンバージョンの目的を明確にする
コンバージョンは、ビジネスやキャンペーンの目標によって異なります。どの行動を成果とするのかを明確にすることが大切です。例えば、オンラインショップでの購入、ニュースレターへの登録、資料のダウンロードなどがあります。自社のサービスやビジネスにはどんなコンバージョンが合っているのか、精査する必要があります。
2.適切なKPI
KPI(重要経営評価指標)とは、目標達成の進捗を測るための指標のことで、具体的で測定可能な数値を設定する必要があります。
コンバージョンの数だけではなく関連する指標についても目標値を設定しておくと、改善ポイントが見つかりやすくなります。
CVR(コンバージョン率):サイトを訪問した人のうち、何%がコンバージョンにかかるかを示す指標
直帰率:ユーザーが最初にアクセスしたページだけを見て、その後別のページに移動せずにサイトを離脱する割合
離脱率:特定のページを最後に訪問してそこからサイトを離れたユーザーの割合
平均滞在時間:ユーザーがウェブサイトや特定のページに滞在している平均時間
いくつかの指標をチェックすることで、目標とそれに対する進捗を把握し、改善の方向性を定めることができます。
3.コンバージョンの計測
便利なツールを有効活用し、正しいデータを取得することが重要です。
Google Analytics(GA4):ウェブサイトの訪問者の行動を追跡し、コンバージョンを計測する分析ツール
Googleタグマネージャー(GTM):ウェブサイトに埋め込むタグを管理し、イベントやコンバージョンを計測するツール
ヒートマップツール:ユーザーのページ上でのクリックやスクロール動作を視覚的に示し、コンバージョン改善に役立つツール
正確なデータを取ることが大事なので、計測タグの設置ミスがないかテストを行いながら設定するようにしましょう。
CVボタンを目立たせる
色とコントラストを意識する
CVボタンの色選びは、ユーザーの視認性やクリック率に大きく影響を与えます。特に、ページの背景色とのコントラストを意識し、視線を自然に誘導できる色を選ぶことが重要です。
- 背景色と対比の強い色を使用する(例:白背景なら赤・青・オレンジなど)
- ブランドカラーを意識しつつ、背景と同化しない色を選択する
- ボタンのホバーエフェクトを活用し、ユーザーの関心を引く
また、色の心理効果を考慮すると、赤は「緊急性」や「行動喚起」を促し、青は「信頼感」、緑は「安心感」を与えるといわれています。自社サービスの目的に応じて適切な色を選びましょう。
サイズと余白の調整
CVボタンのサイズは、ユーザーが直感的に「押したい」と思える適切な大きさが求められます。
- 推奨サイズ:横幅150〜250px、高さ40〜60px
- 周囲に適度な余白(ホワイトスペース)を確保する
- モバイルユーザー向けに指で押しやすい大きさ(指のタップ領域は最低でも48px推奨)を確保する
小さすぎるボタンは見落とされ、大きすぎるとデザインのバランスを崩すため、適切なサイズを設定することが重要です。
形状とデザインの工夫
CVボタンの形状やデザインも、クリック率を左右します。
- 角丸デザイン:柔らかい印象を与え、クリックしやすさが向上
- シャドウやグラデーション:立体感を持たせ、クリック可能な要素であることを明確化
- アイコンの追加:矢印やチェックマークを入れることで、アクションの意味を明確にする
また、視線誘導の観点から、ボタンの周辺に補助的な要素(「→」「✓」など)を配置することで、ユーザーの注意をより引きやすくなります。
CTA(コール・トゥ・アクション)の明確化
CVボタンの文言も、ユーザーの行動に大きく影響を与えます。抽象的な表現よりも、具体的なアクションを促す文言を選びましょう。
良い例:
- 「今すぐ無料で試す」
- 「30秒で登録完了!」
- 「限定特典付きで申し込む」
避けるべき例:
- 「送信」
- 「クリック」
- 「OK」
ユーザーがボタンを押した後のメリットやアクションを明確に伝えることで、クリック率が向上します。
目線の動線を考慮する
人の目線の動きには一定のパターンがあります。特に、
- F型(左上から右へ、次に下へと視線が移動する)
- Z型(左上から右上、左下、右下へと移動する)
という傾向があるため、CVボタンはこれらの視線の流れに沿って配置すると効果的です。
また、視線を誘導するために、画像やイラストの人物の視線をCVボタンに向けたり、矢印を用いたりする工夫も有効です。
CVボタンの配置
ファーストビューに配置
ページを開いた瞬間に目に入るファーストビューにCVボタンを設置することで、ユーザーがすぐに行動しやすくなります。
スクロール後のポイントにも配置
ユーザーが情報を読んで納得したタイミングでアクションしやすいように、ページの途中や最後にもCVボタンを設置すると効果的です。
固定表示を活用
スマホユーザー向けに、スクロールしてもCVボタンが画面下部に固定表示されるデザインを取り入れるのも有効です。特に「今すぐ申し込む」「無料相談はこちら」などの行動を促すボタンを設置すると、CV率向上が期待できます。
CVボタンの文言
ユーザー目線でわかりやすく
CVボタンの文言は、「送信」「申し込む」などの単純なものよりも、具体的なメリットが伝わるものが効果的です。
例:
- 「送信」→ ◎「無料相談を申し込む」
- 「ダウンロード」→ ◎「資料を無料ダウンロード」
- 「登録」→ ◎「1分で簡単登録!」
緊急性や特典を追加する
「今だけ」「無料」「特典付き」などの言葉を加えることで、ユーザーの行動を促進できます。
例:
- 「今すぐ無料で試す」
- 「限定特典付きで申し込む」
- 「3日間限定キャンペーン!」
ユーザー心理を考慮する
信頼感を与える
ユーザーが安心してCVできるように、ボタン周辺に以下のような要素を加えると効果的です。
- 「SSL暗号化通信で安心」などのセキュリティ表記
- 「〇〇社も導入」などの社会的証明
- 「簡単3ステップ!」などの手順説明
A/Bテストで最適化
どのデザインや文言が最も効果的かは、A/Bテストを実施することで明確になります。
- ボタンの色やサイズの違いをテストする
- CTAの文言を変えてクリック率を比較する
- 配置を変えてユーザーの反応を見る
継続的にデータを分析し、より高いCV率を達成するために改善を重ねましょう。
これらのポイントを押さえることで、CVボタンの効果を最大化し、コンバージョンを増やすことができます。
まとめ
今回はCVボタンについてまとめましたが、いかがだったでしょうか。CVボタンが設置されていても、なじみすぎて目立っていない、文言が足りていないなど、効果が半減してしまいそうなパターンも見受けられます。ここまで挙げてきたポイントについて、自社サイトやご自身のホームページを見直してみてください。
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